INTERVIEW

2021.Dec.28

LISA
KIRIMURA

桐村里紗

医師/tenrai株式会社 代表取締役

すべてがつながり合うための処方箋

いま、この社会で、人が当たり前に生きているだけで病が起こるということは、社会システムそのものを変えていかないといけないと思ったんです。つまり、人間だけを最適化するのではなく、その周りにある社会システムや自然環境のすべてにアプローチしなければ健康は実現できないんだと。

PROFILE

医師/tenrai株式会社 代表取締役。臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指し、さまざまなメディアで発信、プロダクト監修などを行っている。
東京大学大学院工学系研究科・光吉俊特任准教授による社会課題を解決する数式の社会実装により人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営。2021年より東京と鳥取県米子市の2拠点生活を送り、土と向き合う生活を送っている。新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。
https://tenrai.co/

Interview by Yasuhiko Kozuka
Text by Yuto Miyamoto
Photographs by Keisuke Nishijima

人のヘルスケアから地球のヘルスケアへ

──まずは、桐村さんが医者になられた経緯から教えてください。

実はわたし、小さい頃から本を読んだり、お絵かきをしたりするのが好きで、最初は医者ではなくクリエイターになりたかったんです。ただ小学3年生の頃に母が病気になってしまって。朝起きて、学校に行って、帰ってきてからも、ずっと母が寝込んでいる。もともとものすごく明るくてエネルギッシュな人だったのですが、その母が弱ってしまったことで、家族全体が母の病に引っ張られて、幼少期は暗い生活を送ることになりました。

そうした経験から、母の病気を治そう、そもそも人が病気にならないようにしよう、と思うようになり、医者を志すことになりました。でも実際に医学部に行ってみると、「病気になってから」のことしかやらないんですよね。そもそも病気自体を起こさないようにすることは、少なくとも現代の西洋医学ではできなかったんです。

じゃあ、病気自体をなくすためにはどうすればいいだろう?と考えていくと、現代的な病気は社会のなかで量産されていることがわかりました。例えば、健康のために糖質を少ないものを食べましょうと言っても、街を歩けばファストフード店ばかりが並んでいる。いま、この社会で、人が当たり前に生きているだけで病が起こるということは、社会システムそのものを変えていかないといけないと思ったんです。つまり、人間だけを最適化するのではなく、その周りにある社会システムや自然環境のすべてにアプローチしなければ健康は実現できないんだと。

わたし自身、医者として一度は診療所を開業しているんですけど、そこで病人を待っていても仕方がない。もっと視点を広げて、社会全体にアプローチしていかなければ病気自体をなくすことはできないぞと思い、「プラネタリーヘルス」という概念を掲げていまの活動に至っています。

──プラネタリーヘルスという概念は、以前から存在していたものなんですか?

プラネタリーヘルスというのは、2015年に世界的に権威のある科学雑誌『The Lancet』が提唱した概念で、一言で言えば、人と相互依存する社会システムやエコシステムといった地球全体のシステムを最適化するヘルスケアのこと。

いままでの考え方だと、「人 対 自然」とか「人 対 地球」とか、分けて考えられていたじゃないですか。だから、「地球のことを考えましょう」と言うと、あたかも自分の外にある、自分とは切り離されたもののことを考えるようなイメージがあったと思うんです。それに対して、プラネタリーヘルスは「地球システムのなかに人も内包されている」という考え方なので、人と地球がまったく切り離されていないんですね。

そうやって、個の人間を最適化してきた従来の医学から、地球全体のヘルスケアへと概念対象を拡張していく。そのヘルスケアにおけるジャンプが、わたしのやっているトランスクリエーションなのかなと思っています。

──コロナによって、人間の心身の健康と地球の健康がつながっていることに、世界中の人が気付かざるを得なくなったように思います。プラネタリーヘルスの重要性を発信されながら、このパンデミックによる変化をどう感じていますか?

コロナウイルスが社会全体に蔓延したいま、自分だけが健康になろうと思ってもできないということに、やっとみんなが気付いたと思うんです。

プラネタリーヘルスについて書いた『腸と森の「土」を育てる』も、実は出版するまでに2年かかっているんです。「まだ早い」「こんなこと書いても読者はわからないですよ」と言われ続けてきたんですけど、コロナ禍になったいま、ようやく時代の気分と一致して、たくさんの人がプラネタリーヘルスという考えに共感してくれるようになったんですね。だから、この時代に言わなければ多くの人には届かなかった。トランスクリエーションをするときに、時代の気分も大事なんだなと感じることになりました。

2021年8月に発売された『腸と森の「土」を育てる』。腸内環境という人の「土」と、自然環境という地球の「土」。その2つを同時に改良する食べ物の選択の重要性と具体的な方法をプラネタリーヘルスの観点から説く1冊。

──プラネタリーヘルスを実現していくために、われわれに必要なことは何でしょうか?

プラネタリーヘルスを実践することは、国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を実現することにつながりますが、その考え方を知識として理解しても「SDGsって国や企業がやるんでしょう?」と思っていてはまったく意味がなくって。わたしたちが日々のなかで行っている選択の総和が未来の地球環境に影響を与えている、さらにそれは自分にも影響を与えている、という当事者意識がないと、プラネタリーヘルスは実現できないんですよね。ただそれは決して難しいことではなく、『腸と森の「土」を育てる』では、毎日の食の選択によって、わたしたちの腸内環境という人の「土」と、農作物を育てる地球の「土」の両方に良い影響を与えることができるということを書いています。

いずれにしても、一人ひとりが圧倒的な当事者意識を育んでいくことがとても大切。わたしは、人間全員がクリエイターだと思っているんです。だって生きることって、自分の人生の脚本、監督、主演、プロデュースの全部をするようなものじゃないですか。自分で考えて行動をする、その行動の積み重ねが人生をつくっていく。そう考えたら、生活習慣病などの病気になることも含めて、自分に起きる事象はすべて自分がつくっていると言うこともできます。

そうやってみんながクリエイターとして主体性を持って生きていくことで、自分の人生をクリエイトしながら、ともに社会課題を解決していく。そんなアプローチにシフトするべきタイミングなのだと思っています。自分の意識ひとつで、自分も世界もクリエイティブに変えていける。そのことを伝え、実践していくことが、わたしの人生のいちばん重要な活動なんです。

戦争をなくすための数理、マスクを外すための言葉

──誰もが主役でありながら、自分が地球の一部である実感を持てるように。そんな世界を実現しようと試みる中で、桐村さんは東京大学大学院工学系研究科 道徳感情数理工学・光吉俊二特任准教授が生んだ「四則和算」に出会われることになります。どんな経緯で出会われたんでしょうか?

人の意識についていろいろと探求していたのですが、2018年に、シリコンバレーで行われている人の意識進化のための技術カンファレンス「Transformative Technologies Conference」に参加をしました。そのカンファレンスで、ある日本のエンジニアの方と出会い、そのご縁がきっかけで東京大学で人工自我を研究している光吉先生に会うことになったんです。

光吉先生と最初にお会いしたときに、おもしろいことを聞かれました。「1÷2は何かわかるか?」って。もちろん答えは「0.5」か「1/2」じゃないですか。でも、実際にリンゴを半分に切っても、「0.5」と「0.5」(もしくは「1/2」と「1/2」)ができるだけで、足したら元の「1」のまま。しかも、実際には完全に等分することなんて無理で、「0.3」と「0.7」かもしれません。割り算をしたら半分が消える、というのは人間の脳内でしか起きていないんですね。「そうした既存の数学の矛盾が争いをつくり、あらゆる社会問題を生んでいるんだ」と光吉先生はおっしゃっていて、現在の四則演算では表現できない世界を表現する新しい数理「四則和算」をつくっています。

この話を聞いたときに、「半分に分けて片方を排除する」という二元論はいろんなところで起きていると思いました。男と女を分けて、女を排除する。西洋と東洋を分けて、東洋を排除する。そして人の暮らす都市と自然を分けて、自然を排除する。これまでの医学では本来分離不可能な人の心と体を切り分け、近視眼的に人間だけを最適化して全体とのつながりや関係性を無視してきた結果、人を病気にさせるような社会システムが生まれることになりました。だから、この二元論で考えて割り算をする意識があらゆる社会課題を生んでいるんだ、という光吉先生のおっしゃることがとても腑に落ちたんです。

四則和算は、人工自我に利他の心や道徳を与えられる数理です。多様性を認め合い、共感力を持ったロボットが誕生することになります。そんなとき、人のあり方が問われます。これまで人類は争いや支配を繰り返してきましたが、そろそろその歴史を踏まえてシフトする時が来ていると思います。光吉先生は「戦争をなくすための数理」だと言います。この数理は、医学のパラダイムを変えるし、ひいては人や生命の存在そのものを再定義することができる。そこで先生と一緒に「UZWA」というプロジェクトを立ち上げ、新しい四則和演算を広めていくための活動をしています。そしてなぜかわたしが、小さい頃の憧れの職業だったアニメーターとして、子どもたちに四則和算を伝えるためのアニメーションをつくっています。小さい頃から好きだったお絵描きがこんなかたちで役立つとは想像もできませんでしたが(笑)

──UZWAでは、実際に教育活動も行われていますよね。

そうなんです。UZWAのプロジェクトがご縁になって、ドルトン東京学園という中高一貫校のゼミのなかで、四則和算を子どもたちに伝えるための授業をしています。なんとそのゼミ授業のタイトルが、「変人さん、集まれ!」(笑)。型にはまるな、変人になれ、という教育を学校でできるのは最高だと思いますね。

でも、そうやって社会の型から抜け出して、自分が本来持っている感性や個性を大事にしていくというのは、ヘルスケアにもつながるところがあるんです。ストレスは万病の元だと言われますけど、子どもの頃からどんな体験をして、どんな情報を五感からインプットしてきたかによって、何がストレスになるのかがまったく違ってしまう。例えば、子どもの頃にお母さんから「あなたはそのものが素晴らしい! 好きなことにどんどんチャレンジしてね」と言われて育ってきたのか、「あなたって本当にできない子ね! こうしなきゃダメでしょう」と言われて育ってきたのかによって、その子のアイデンティティや価値観は大きく変わってしまいます。

前者であれば、自分の本質を歪めず素直に生きていくことができるでしょうし、後者であれば、自分の本質を否定して型にはまってしか生きられなくなります。自分の本質を歪めることは、人にとって大きなストレスになります。だから、小さい頃からの五感からの情報がいかに人のアイデンティティや価値観をつくり、考えや行動に影響を与えているのかに気付くこと、そして本来の自分の本質や感性を取り戻すことは、健康にとってもすごく大事なことなんです。

──社会の型から出るというのは、自分自身の意味を書き換えていく作業でもあると思うんです。人はみんなクリエイターだと先ほどおっしゃっていましたが、「トランス」というのは「越えて行く」という意味なので、自分を変容させながら生きていくことはまさに「トランスクリエイティブな生き方」とも言えますね。

おっしゃる通りですね。実はわたしの治療って、単に症状を聞いて薬を出すだけじゃなくて、だんだん患者さんの人生相談みたいになっていくんです。

というのも、人は生まれてから、いろんな外的環境によって「マスク」を付けていくんですね。親から「こうしなさい」と言われたり、社会から「女の子はピンクを着なくちゃいけない」という常識を植え付けられたり。そうしたいくつものマスクを着けているにもかかわらず、多くの人はそのマスクを着けた状態が自分だと思い込んでいる。だからわたしは、患者さんに言葉を投げかけることで、これまでのマスクを外し、自分の本質を思い出してもらいます。そのうえで、さまざまなマスクを自由に付け替えることでマルチアイデンティティを持って生きればいい。それは、トランスクリエイティブに生きることだと言えると思います。

──そうすると、薬だけでなく、医者との関わりのなかで投げかけられる言葉自体も処方であるわけですよね。人の意識を変えていくにあたって、桐村さんは言葉のパワーをどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。

その人が生きてきたなかでどんな環境にいたか、どんな経験をしてきたかで言葉のイメージが構築されていくから、言葉ってやっぱり万人でイメージが違うもの。そうした人それぞれの言葉に対するイメージを変えていくことがヘルスケアにも大事なのですが、とくに重要なのが「I am」のイメージを変えることなんです。

例えば不妊で悩んでいる人のなかには「わたしは不妊症です」、つまり「I am 不妊症」と言う方が多いんですけど、それっておかしいじゃないですか。「わたし=不妊症」ではないのに、そう口に出してしまうことで、不妊症であることを自分のアイデンティティにしてしまう。すると不思議なことに、病気も治りにくいんです。だから、わたしの治療ではまずそのイメージを変えることから始めて、「あなた=不妊症」じゃないでしょう、と。あなたにはちゃんと名前があって、いま妊娠していない不妊と言われる状態なだけです、というふうに説明をしていきます。

そうやって気付かずに使ってしまっている言葉のなかに、自分が自分に対してどんな潜在的なイメージを持っているのかが表れてきます。だから、病気の人はまず、そうした自分に対する言葉のイメージを書き換えることが大事になってくるんです。

つながること、超えていくこと

──最近、鳥取県米子市と東京の2拠点生活を始めているとお聞きしました。それはどういった背景から始まったんでしょうか?

人と地球のシステムの回復において、「土」の回復がとても大切になります。土こそが人と地球にとって必要な処方箋だと考え、そうしたつながりを感じられる土にもっと触れたいなと思い、ご縁のあった米子市とのデュアルライフを始めています。

「木を見て森を見ず」という言葉がありますけど、これまでは「森を見て土を見ず」でもあったと思うんですよね。木々が生えてる土の裏にある世界を見ると、根っこ同士がつながって、根っこと微生物たちとがコミュニケーションしている。人の腹の中にも、「土」があります。最近注目されている腸内細菌は、土の中の微生物が落ち葉や動物の死骸などの有機物から土をつくるのと同様に、食物を分解して土をつくっています。人にとっても地球にとっても、「土」が豊かであることが大切なのです。

現在は地元の地域課題の解決に熱心に取り組んでいるJリーグサッカーチーム「ガイナーレ鳥取」とともに、株式会社ソニーコンピューターサイエンス研究所の指導により「協生農法TM(シネコカルチャーTM)」をはじめとする拡張生態系の原理に根ざした畑を開いています。日本語では「農法」とついていますが、これは農業という営みを超えて、人の活動によって自然を破壊するのではなく、自然に任せる以上に生態系を回復・構築するもの。「農業のトランスクリエーション」とも言える概念だと思っています。そうした活動が、米子の地域課題を解決し、さらには全国に、世界に広がっていったらいいなと思っていますね。

※「協生農法」は株式会社桜自然塾の登録商標、「シネコカルチャー(Synecoculture)」はソニーグループ株式会社の商標です。

米子で行われている協生農法の風景。

──桐村さんは、医者として情報や言葉の処方をされながら、ご自身でもすごく動き回るじゃないですか。その姿がいろんな人を触発して、さらにたくさんの行動変容を促している。ご自身の活動を通して「行動変容」を処方するドクターでもある。

やっぱり意識と身体って一致してるので、どんなに意識を高めようと思っても、身体が重たいとそっちに引っ張られてしまうじゃないですか。だからわたし自身、知識を身につけるだけじゃなくて、それを知恵として腑に落としていくために、行動を伴わせていきたいと思っています。今後は言葉や情報だけでなく、体験の処方もしていきたいと思っていて、米子でプラネタリーヘルス・ツーリズムのようなことをやろうと計画していますね。

──ぼくらがなぜ『TRANSCREATION®Lab.』を立ち上げたかというと、言葉の業界以外の人たちから知恵を授けてもらいたい、という思いがあったからなんですよね。桐村さんはまさに医学をベースにしつつ、プラネタリーヘルスという概念で人の意識変容、行動変容を促している。それは言葉の業界の人だけではやっぱり語れないし、実現できないことです。言葉に限らず、トランスクリエーションという概念自体を拡張していくことに意味があるとあらためて思いました。

きっとあらゆる職業や業界をトランスクリエーションすると、1個次元の高い超分野になって、結局ひとつに集約されると思うんですよね。なんだ、結局みんな同じことを考えて、同じ方向に進んでるじゃん、と。

わたしはたまたま医者のアイデンティティを持ちながらトランスクリエーションをした結果、プラネタリーヘルスをやろうとなったわけですが、最近は建築や農業に携わる方、研究者やエンジニアといった方々もさまざまなアプローチで社会課題の解決に取り組んでいて、そのなかにはプラネタリーヘルス的な考えを持つ方もいる。もともとの職業的なアイデンティティをトランスクリエーションした人たちが増えていると思うんです。

これまでの時代はすべての分野が分断されていましたが、それをトランスクリエーションしたら、ひとつの超分野になり、そうした人たちのネットワークによって新しい世界がつくられていく。最近はそんなことを感じています。

──トランスは、まさに「超える」という意味ですからね。最後にインタビューを受けていただく方に訊いている共通質問です。桐村さんにとって「翻訳」とは何でしょうか?

翻訳とは、人間の存在を超えることですね。誰しも、「自分はこうだ」と思っている、その人なりの存在論を持っているわけじゃないですか。それぞれに、言葉とイメージで。でも、それがやっぱり、人の存在を小さくしていると思うんです。だから、そんなもんじゃないよ!と。あなたは、あなたが自分で思っている存在を超えて、本当にもう無限の可能性を持ったクリエイターなんだよ!ということを、みんなが感じられればいいなと思っているんです。

欲求の5段階説を唱えたマズローは晩年、5つ目の欲求である「自己実現」の先には「自己超越」があると言ったといわれています。きっとその自己超越をした先にあるのは、「自己超越連帯」。つまり、自己超越した人たちによって、みんなでネットワークをつくっていくことだと思うんです。そのためには、わたしたちはこれまでの人の存在を超えて、自己を超えていかなければいけない。わたしがしていきたい「翻訳」とは、既存の人というの存在のイメージを軽々と超えていくことなんです。

PROFILE

LISA KIRIMURA

桐村里紗

医師/tenrai株式会社 代表取締役

医師/tenrai株式会社 代表取締役。臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指し、さまざまなメディアで発信、プロダクト監修などを行っている。
東京大学大学院工学系研究科・光吉俊特任准教授による社会課題を解決する数式の社会実装により人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営。2021年より東京と鳥取県米子市の2拠点生活を送り、土と向き合う生活を送っている。新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。
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Interview by Yasuhiko Kozuka
Text by Yuto Miyamoto
Photographs by Keisuke Nishijima