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COLUMN

社会や文化を反映するバスケ用語

著者:石角 昌義

2021.Sep.01

先日行われた東京オリンピックでは、バスケットボール女子日本代表が銀メダルを獲得したことが話題となりました。決勝ではアメリカと対戦して残念ながら負けてしまいましたが、実はバスケットボールの本場であるアメリカでは、とてもクリエイティブなバスケ用語が多く存在します。特に、比喩を用いたフレーズはアメリカの文化や社会を反映しているような表現もあり面白いので、いくつか紹介します。

Coast to coast
本来は、大陸横断することを意味します。例えば、アメリカ大陸をイーストコーストからウェストコーストまで移動すればcoast to coastと言えます。バスケにおいては、コートの端から端まで1人の選手がボールを運んで、そのまま一気に得点するプレーを意味します。

From downtown
NBAの実況でスリーポイントシュートが決まったときなどに、from way downtownといったフレーズを耳にすることがあります。ダウンタウンくらい遠い場所から打ったシュートが決まったという意味です。

The bank is open
難しい角度からシュートを打つ時など一度バックボードにボールを当ててから決めるシュートをバンクショットと呼びます。この場合のbankはバウンドさせたり傾けるという意味のほうのbankですが、それを銀行のbankとかけて、バンクショットで得点を決める(お金が入る)ときにthe bank is openと言うことがあります。

Heat check
直訳は温度を測るという意味になるかと思います。バスケでは、調子が良くてシュートを連続で決めているプレーヤーのことをon fireやhotと表現します。そのようなHotなプレーヤーが、どれくらい好調を維持できるか確認するために打つシュートをheat checkと呼びます。

Posterize
本来はポスターにするという意味の言葉です。バスケにおいては、ディフェンスをしている選手の上から豪快に叩き込むようなダンクを決めたときに使うことがあります。つまり、あまりにも凄いダンクなので、その場面の写真がそのままポスター化されてしまうという事です。もちろん、ディフェンダーにとってはposterizeされることは不名誉なことです。

バスケットボールには、他にも色々なスラングや比喩表現が存在します。海外のバスケを観戦する際は、言葉のクリエイティビティに注目するのもひとつの楽しみ方かもしれません。

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TEXT & EDIT : Atsuyoshi Ishizumi

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